以前、シンガポール就職について書いた記事が、思いのほか好評だったので、もう少し書いてみることに。
可能な限り難しい言葉は使わずに中学生でもわかるような感じで進めていきたいと思います。
また僕は人材紹介業者でもヘッドハンターでも何でもない、ただの一シンガポール永住者です。
この記事では個人的な経験もいろいろ踏まえて、個人の見解に基づいて執筆しています。
ではいってみましょう。
海外で働く(働きたい)動機
就職や転職を考えるタイミングでは、いろいろなことを考えると思います。
自分はどんな業界に行きたいのか、転職で自分のスキルを継続して活かせるところに行くのか、それともゼロから初めて新しい業界に挑戦するのか。
理由や考えは様々にあると思いますが、海外で働く(働きたい)という場合も往々にして同じです。
そして一番良い動機は、自分の心に忠実な動機を持つことだと思います。
・とにかくお金を稼ぎたい
・英語を使って仕事をするのはかっこいいから
・海外に住んでドヤりたい
・30代まではいろんな国で経験を積みたい
・海外に住んでモテたい
などなどいろいろあると思いますが、上記のようにドヤりたいとか、英語使って仕事するのはかっこいいからとかモテたいとか、まさに自分の心に忠実で僕はそんな動機でいいと思っています。
でも、
「そんなの長続きしない」
「最終的に何したいの?」
「いつ地に足付けて仕事するの」
などと周りはいろんなことを言ってきます。
実際僕はそのようなことを言われ続けてきました。どれくらい言われ続けただろう、大学卒業してからシンガポールに自分の会社を興すまでは言われ続けたかもしれません。なんなら今も言われることもあります。
ただ自分は自分が興味のあることに忠実に生きているだけなのに、日本の周りにいる人たちは親類も含めてそのような言葉しかかけてくれませんでした。
時にはそういった言葉に心が病みそうになった時期もありましたし、
「やりたいことをするのは悪いことなのか。。。」
なんて考えることも多くありました。
でもある時に気づきます。
「自分が経験をしたことを知らない人に何を言われることがあるんだろう」
「自分が目指していることをなぜ他人に理解してもらう必要があるんだろう」
「別に他人様の人生生きてるんじゃなくて、自分の人生を生きてるんだ」
人から言われる言葉を気にしているうちは、物事の判断基準の多くを他者にゆだねてしまっていたのです。
「自分の人生は誰に評価されるでもない、死ぬときに自分で自分の人生を評価してよかったと思えればそれでいいんだ」
自分の人生において周りに何言われようが、その人の人生を生きているわけじゃないので、だったら自分に素直に生きていけばいいと思います。
あなたがチャレンジして、どうのこうの言われたところで周りの人にはあなたの人生を決める権利はありません。
少し話はそれましたが、海外で働きたいとか、海外に住みたいと思う動機ははっきり言って何でもいいと思います。モテたいとか、かっこいいとか本当に何でもいいんです。
一番大事なのは自分の心に忠実であるかということだと思います。
海外ではどんな人が求められる?
前段で、海外て働く・働きたいという動機は何だっていいということを理解したところで、次は求められる人材について、ヨーロッパ、オセアニア、シンガポールで個人的に経験した内容を踏まえて進めていきます。
ざっくり結論から言うと
「自分で考えて、自分でアクションを起こせる人」
だと思います。
この真意は、自分で考えてそれに基づいてアクションした結果が成功に終わるか、失敗に終わるかはどうでもいいことであって、考えて発信しアクションを起こしたか否かが重要になってきます。
僕もそうでしたが、日本では積極的に自分の意見や考えを公で発信したりとか、成功するかわからないけどチェレンジしてみるという人の絶対数が僕が住んだことのある海外のそれに比べて圧倒的に少ないと思います。
日本では「和」を重んじて、チーム全体の足並みをそろえてという文化の中で、生活しているのでどうしてもそういったアクションを起こしづらいですが、海外に出るとそれは裏目に出てしまうことが多いです。
実際、欧米人との会議の中で、僕以外の周りの人は上下関係なくいろいろな発言をします。中にはこんなレベルのことも質問していいんだという内容もありますが、僕みたいに発言しなければ
「参加する意欲がない」
「いない者」
として扱われることが多いです。
語学力や、仕事のスキルはもちろん大事になってくるのですが、それよりも大事なものは「考えて発信し、アクションを起こせる」かどうかだと思います。
なぜ語学力や仕事のスキルよりも大事かというと、それがなくても考えてアクションを起こしている人はおおむね結果を残し重宝されているのを目にしてきたからです。
語学力や仕事のスキルがすごく堪能でも、考えない、アクションを起こさない人はたぶん日本にいたほうが重宝されると思いますし、気持ちよく働けると思います。
これは業種問わず、どの業界でも通じることだと思います。
「自ら考え発信し、アクションを起こせる人」
これが海外で求められる重要な要素だと思います。
でも例外もあります。
海外に進出している日系企業の多く、ほとんどの企業は日本式のカルチャーを持ち込むことが多いので、そういったところで働くということであれば、「自ら考え発信し、アクションを起こす」ということは歓迎されないことも多いことも多いかもしれません。
日系企業に入るとしても海外で働くという事実は変わらないので、いきなり非日系で働くというのが抵抗ある方は肩慣らしで、最初日系企業に入るというのもいいと思います。
自分のスキルを洗い出す
この作業はオートマチックに整理できると思います。
まずは求人情報をやたらに集めるのではなく、時間をかけて自分のスキルを洗い出すことをお勧めします。
・今自分はどんなスキルを持っているんだろう
・そのスキルは他の人に比べてどの水準にあるんだろう
・そのスキルはこれまで居た業界と、そうでない業界とでどう生かせるだろう
・これから自分はどんなスキルを身に付けていきたいだろう
概ねこういったことを考えながら、ゆっくり自分と向き合う時間を作るのがいいと思います。
なぜならこういったことをせずして、紹介業者に登録してしまうと、自分のイメージしていなかったところに就職してしまって、すぐ辞めてしまうということになってしまうから。
人材紹介業者はざっくりいうと、あなたを企業へ入れて一定の期間あなたが勤めてくれれば、企業から報酬がもらえる(あなたの年収の約15%~30%を紹介料として企業が人材紹介業者に支払う)ので、言葉を選ばずに言うとあなたが何を求めているかは、はっきり言ってどうでもいいのです。
これは人材紹介業者を批判しているわけでも何でもなく、ビジネスモデル上、仕組みがそうなっているので自分でしっかり向き合う時間が大事なのです。
まずはゆっくりと自分のスキルを洗い出す時間に使って、そこからどういった未来を描き、海外でのビジネスライフを過ごしていくのかに時間を使いましょう。
あなたが持っているスキルは、思ったよりも大したことないと思います。
でもあなたにしか持ちえないスキルも必ずあるはずです。
そのあなたにしか持ち合わせていないスキルを最大限考えてみましょう。
いざ海外就職のアクションを起こす
まず簡潔にプロセスを羅列した後にそれぞれの項目を細分化していきます。
➀履歴書・職務経歴書作成
↓
➁日本・希望の国にある人材紹介業者に登録
↓
③人材紹介業者と軽い面談
↓
④面接・合否
↓
⑤給与交渉・雇用契約
↓
➅渡航
<➀履歴書・職務経歴書作成>
この書類作成は、日本のフォーマットに則ったものと、主に英米のフォーマットに則ったものを準備しましょう。
今は英文の履歴書を自分で作らなくても、代行サービスがめちゃめちゃあるので、そういうところにお願いするのがいいと思います。金額も1万円前後で履歴書・職務経歴書まとめてやってくれるので、そういったところは迷わずプロに任せましょう。
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<➁日本・希望の国にある人材紹介業者に登録>
人材紹介業者は日本にある会社と、自分が働きたいと思っている国の日系の会社に数社ずつ登録するといいと思います。
日本にある会社だとコミュニケーションも取りやすいのと、業者はたくさんあるので担当者があなたのことを本当に親身に考えてくれるところを比較検討しやすいです。日本にある海外の求人案件を扱っているところ数社に登録して自分に合ったところで進めていきましょう。
また希望国の日系の人材紹介業者は、大抵の国で数社ずつ進出しており、担当してくれるのは現地の日本人スタッフがほとんどです。そうすると日本語での細かなニュアンスなども伝わりやすいですし、スカイプ等でのコミュニケーションになったりしますが現地のことを詳しく教えてくれたりします。担当者自身も海外で働いているということでいろいろアドバイスもらえる可能性もあるので、希望国の日系の紹介会社にも数社登録してみましょう。
登録は簡単です。
グーグル検索に「希望の国名 人材紹介」とか「希望の国名 人材紹介業者」とかでわんさか出てきます。
そこにメールなり電話なりすると必要な事象を教えてくれますので、それに従って進めていきましょう。
↓
<③人材紹介業者と軽い面談>
これは日本でやるそれと同じです。
簡単な希望や、これまでの経歴などをいくつか質問されたり、どんな業界に行きたいとか、どんな仕事をしたいとかそんなことを電話、スカイプもしくは対面で行います。
大切なことはこの時点である程度、自分が希望する給与の金額を頭出ししておきましょう。給与交渉は出来るものです。なので自分の希望する給与を必ず担当者に伝えておきましょう。
もちろんスキル経験に見合う金額は大体想像つくと思うので。
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<④面接・合否>
紹介業者からいくつか求人を紹介されて、めぼしいところを見つけたら面接を受けたい旨を伝えます。
スカイプ面接を受けるときは、英語での面接の場合事前に紹介業者が教えてくれるので安心してください。
面接は通常2回~3回ほど行われ最終合否を人材紹介業者から伝達されます。
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<⑤給与交渉・雇用契約>
無事に採用試験をパスしても、働く働かないの意思決定はこちらにあります。
なので納得いくまで給与交渉は行いましょう。交渉は直接企業に言ってもいいですが、人材紹介業者に伝えるということでもいいと思います。
紹介業者の担当者によっては交渉しましたと言って、交渉していないこともあるので、その辺は個人のさじ加減でどこまで突っ込むか。徹底的に突っ込んでもいいと思いますし、素直に受け入れるでもいいと思います。
<➅ビザ申請>
いざすべての話がまとまったら、採用する企業があなたの労働ビザをサポートしてくれます。
採用が決まっても、その国が労働ビザを許可してくれない場合もあるので、航空券や保険などへの加入はあくまでも労働ビザがおりてからにしましょう。
ビザ申請に必要は書類等々は人材紹介業者が全て教えてくれるので、それを期限内に必ず準備しましょう。
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<➆渡航>
渡航するときは、滞在する住居が決まっていない場合は事前にホテルやAirbnbなどで一定期間の滞在先を確保していきましょう。
僕はシンガポールに来たとき何も予約せずに現地で探そうと思ったら死ぬほど歩いた記憶があるので、皆さんは賢く渡航してください笑
また荷物は最初から何でもかんでも持っていきたいところですが、預け荷物にも重量制限があるので必要最低限のものを持っていき、残りは新居が決まってから送ってもらうのがいいと思います。
かくいう僕は、最初にヨーロッパへ行ったときに荷物を47キロほど持っていき、空港で超過料金で8万近く取られたこともありました笑 その時は周りに経験者なんて誰もいなかったので、他に方法をパッと思いつかず泣く泣く払いましたが、今考えればいくらでも方法はありますよね笑
まとめ
前回の記事から少し踏み込んで書きましたが、海外で働くことってそんなに難しいことじゃありません。
おそらく皆さんの中には、「英語で履歴書ってどうかくの」とか「英語で面接なんてできない」なんて思う方も多くいると思います。
でも答えは意外と簡単です。
・履歴書・職務経歴書→代行業者に日本語版を渡して作ってもらう
・英語の面接→無理なら日本語環境のみの仕事、面接をお願いする
履歴書・職務経歴書の英語化はすぐイメージできると思いますが、日本語のみの面接をお願いするっていうのは、日本語で仕事できる環境を紹介してくださいって言えばいいだけです。
そして皆さんが思ってるより、海外で働いている日本人って英語できない人、すーんごいいます笑
皆さんどんな仕事しているかというと、日系企業で働いていたり、電話のカスタマーサポートセンターだったり、外資系企業で日本担当だったりと英語を使わなくても海外で働ける場所はたくさんあります。
そして皆さん思い思い英語を勉強する人もいれば、違う国に行くためにその国言語を勉強したりという人もたくさんいます。
英語が出来ると選択肢はすごく増えますが、出来なくても違う情報を知っているだけで選択肢は増えます。
コロナの影響で就職も転職も難しい時期ですが、ちょっと目を外に向けて海外で働くっていうのも悪くない選択肢だと思いますし、アジア全体、皆さんが思ってるより日本よりも高水準なところはたくさんあります。
この機会に世界に飛び出すチャレンジしてみてもいいかもしれませんね!
小言
僕も日本を離れて長いですが、年々外に出て一旗揚げてやろうっていう若者はすごく少なくなっている気がします。
その点外国、特にアジアはその熱量がすごいし、日本でそこそこのサラリーマンっていうのもいいですが、海外に飛び出してその範囲を世界に広げてみるともっと面白いのになと思います。
リスクなんてそもそもないんで。
必要なスキルって日本も海外もそんなに変わりません。
なので一人でも多くの人が外に飛び出して、そういった人たちが日本にいろんなものを還元してもっともっと日本が盛り上がっていくといいですね!
皆さんの生きる場所、働く場所の選択肢が一つでも広まればうれしいです