今日は、シンガポールで事業を行っている方向けの情報をシェア。
こんな人向けの記事
●シンガポールで事業を行っている方
●OCBC Business Bankingを利用している方
●まだPeppolを導入していない方
Peppolとは
Peppol
Pan-European PublicProcurement On-Lineの略
簡潔に話すと、請求書や発注書などを独自のネットワークを使ってやり取りすること。まーPeppolというプラットフォームを使って作業を簡素化しましょうってこと。
以下はジェトロから引用。
2018年5月28日(ジェトロ)
PEPPOLは電子請求書や電子発注書など電子文書をネットワーク上でやり取りするための規格で、欧州の公共調達のため採用されたもの。同規格での電子文書やり取りを可能にするアクセス・ポイントは欧州、米国、カナダの19カ国に合計176カ所。今回、国家としてPEPPOLを採用するのは欧州以外では、シンガポールが初となる。
請求書の電子化は、発注書の作成作業や支払いのサイクルを短縮化して、コストを削減できるほか、支払い状況の可視化により企業にとってキャッシュフローの管理を改善できるメリットがある。ただ、複数の電子請求書の規格があり、相互に運用できない現状を受け、シンガポール政府は今回、電子請求書の統一規格としてPEPPOLの採用を決めた。
要はスマート国家のあるべき姿をシンガポール政府が先導して、中小企業向けにも手作業で行っているものをデジタル化していきましょうっていうことで進められていると理解してくれればオッケー。
Peppolを導入するメリット
書いた感じではあまりメリットっていうことが体感できないかもしれないけど、事業を実際に行っている人にとっては実にありがたいものだと思う、少なくとも僕にとってはめちゃめちゃありがたい。
メリット
●Peppol内で請求書の作成や発注書の作成はシステム化されているので使い方が簡単
●エクセルなどを使うとヒューマンエラーが起きやすいがPeppolを使うとそのエラーが限りなく減る
●請求書作成➡ファイルに落とし込む➡メールを作成する➡ファイルを添付する➡送信するといった手間が格段に減る
●送信した請求書・発注書のステータスをトラッキングできる
デメリットは僕的にはほとんどないので、もし現在も請求書をエクセルやら会計ソフトやらで作っている人がいればぜひ導入を検討してみるといい。というかシンガポール政府が先導して中小企業へのデジタル化を進めているので今のうちにシフトしていった方がいいと思う。
助成金ももらえる
金額は大したことないけど、以下の条件に当てはまればSGD 200の助成金ももらえるらしい。
*先着50,000社
●2020年3月25日以前にシンガポールで登記済み
●OCBC Business Banking利用者で2020年12月31日までにPeppol利用手続き済み
●OCBC Business BankingのPayNowを設定している
●Peppolネットワーク利用登録上必要なアクティブなUENがある
●ACRAに登録してある企業である
上記の条件を満たしていれば助成金をもらえるみたいなので、是非チェックしてみよう。
助成金対象でなかったとしても、無料でこういったE-Invocingシステムみたいなのを使えるのに使わない手段はないと思う。
Peppol登録手順
登録先はここからどうぞ。
上記のURLに飛ぶと、『Register Now』というボタンが出てくるのでそちらをクリック。
すると下記の内容を送信する案内が出てくるので、事業で使っているメールアドレスを使って情報入力後、メールを送信しよう。
<送信先アドレス>
peppoladmin@ocbc.com
<送信内容>
1. Company name:
2. Country of business registration:
3. Unique Entity Number (Singapore registered) or Business Registration Number (Foreign registered)
すると自動メッセージで『7営業日以内に連絡するよー』のメッセージを受け取る。
*場合によってはこの自動メッセージは迷惑メールに振り分けられるから念のためチェックしとこう。
*自動メッセージが来ない場合はメッセージが届いていない可能性もある。
そして、以下のメールを受信したら一旦OK。
現在僕法人アカウントを持っているOCBCのPeppolシステムはOngoingで、システムの調整をしているようなので、実際にE-Invoicingが出来るようになるのは2020年9月くらいからだとのこと。
それまでに登録しておいて損はない。
OCBC以外でもPeppolのサービスプロバイダーはあるみたいなので、ここから自分の会社の都合のいいプロバイダーを探すといい。*IMDAと直でシステム運用することはおそらくできないんじゃないかな。
9月に入ってシステムが使えるよになったらまたその時のことをここでアップしようと思う。
まとめ
シンガポールではこうやって中小企業向けにも国をあげてデジタル化を進める手助けをしてくれるから、これからその波に遅れないようにしないといけない。
これまでの請求書・発注書、入金などのやり取りを買えないといけないので最初は少し抵抗があるかもしれないけど、シンガポールがそういう方向に走っているので、我々もそれに追随していこう。
少なくとも企業にとっては、これまでの作業を効率化するための国の施策なので勉強しながら少しずつ順応していく必要がある。
シンガポールでどれくらいの日本人が起業して、会社経営をしているか分からないけどそういった人たちと切磋琢磨していけたらいいなー。
ではまた明日。
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