今日はシンガポールにある老舗デパートが閉店になる日。
ROBINSONS
時代の流れを感じさせる。
そんなことを思った。
1858年、およそ163年前に当時イギリス領だったシンガポールで創業された、超老舗百貨店
『ROBINSONS』
急速なオンラインショッピングの定着と、コロナの影響などを理由に
本日2021年1月10日15時
にその幕を閉じる。
もうその面影はない
昨日(閉店一日前)にROBINSONSを訪れてみたけど、たくさんの商品で飾られて多くの人で賑わっていたその面影はもうなかった。
至る所、売れ残りの商品もほとんどからになっていて、ディスプレイ用に利用されていた棚なども売りに出されていた。
ここで家族と一緒に服を買いに着たり、日本から旅行に来ていた両親なんかもつれていった思い出を思い返すとすごく感慨深い場所だったなと。
この場所でどれだけの人が思い出を作ったのだろう。
この場所でどれだけのスタッフが働いてきたのだろう。
そしてこの場所でどれだけのドラマがあったのだろう。
そんなことを思いながら、まっさらになった店内で一抹の寂しさを覚える。
ただただ寂しい
僕がシンガポールに来てから、幾度となく訪れたROBINSONSがなくなるのはすごく悲しい。
日本人からすれば、高島屋や伊勢丹がなくなってしまうのと同じような感じだろうか。
シンガポールという国の成り立ちとともに、シンガポール人の生活に多大なる寄与をしてきたであろう百貨店。
163年という歴史はあまりにも長すぎる。
そして今日はその悲しさを表すかのように、朝から止むことのない雨。
僕はシンガポールではまだまだひよっこ外国人だけど、シンガポールの歴史を支えてきた百貨店が幕を閉じるということで、尊敬の念と、これまでの多くの人の生活を支えてきてくれたこと、僕のシンガポール人の家族にきっといろんな思い出を与えてくれたであろうROBINSONSに心から感謝したい。
163年間お疲れ様でした。
ROBINSONS, so long.
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