今日は『俺の床屋』のお話。
初めて訪れたのは9カ月前
僕はシンガポールに来てから、いやそれ以前からも散髪は自分でしてきた。
バリカン一丁で。
ただ最近家族の要望で、
『散髪はちゃんと床屋でやってくれ』
と言われることも少なくなく、そんな時は決まっていくお店がある。
それが『シンガポールでもこんなにクラシックなお店はないだろう』というお店。
初めて訪れたのは9カ月前。
このお店は僕の行きつけになった。
内部を紹介
今回訪れたタイミングは店主がお昼ご飯を買いに行っているタイミングだったので、チャンスをうかがって店内の様子を!
こんなクラシックなお店、今時なかなか見つからない。
僕が小さい時に通っていた床屋でもこんな歴史を感じさせるようなお店じゃなかったなー。
日本の製品を使っているみたい。
どれくらい使ってるんだろうこの椅子。
でも座り心地は鬼良き。
店内には髪を洗うところなんて当然ないんだけど、一応手を洗うようなところなのかな?シンクはある。
でもシャワーヘッドがある。
まさか。
生花ではなく、ポスターでトイレの入り口を飾る。
謎に可愛い飾り。
バリカンなどは綺麗に並べられているのだけど、よくメンテナンスされている。と僕は信じている。
櫛やシザースなんかは殺菌消毒なんてそんな邪道なことはしない。
少し左手に見えるピンクのふわふわで最後の仕上げとして、首周りの髪を綺麗に掃いてくれるんだけど、当然洗ってなんかないのでいろんな人のスメールの歴史を感じる。
ふと気づいたら、お店の奥にとんでもない数のメダルが。
何故だ。
ロックな店主
僕はこのお店の雰囲気も好きなんだけど、何よりいかにも不器用そうな雰囲気の店主が大好きだ。
この店を始めて訪れたときは
店主:『いつもの感じでいいか?』
僕:『はい、いつもの感じで』
そうだ、
聖域に入るともはや未来を過去のものとして捉えるのだ。
店主にとっては僕が初めて来たことさえも、過去のものとして捉えそれを見越した質問をしてくるのだ。
途中で櫛を僕のおでこに刺そうが、バリカンで切りすぎて『チッ』と舌打ちしようが、金チャックを全開にあけていようが、最後になぜかシッカロールで仕上げようが、もうそれは聖域なのだ。
今日の発見は、スラックスを締め上げるベルトのブランドがなぜか
『イタリィ~』
と明記してあり、こんな日本語でふざけたプロダクト作ったの誰だと製造したやつを恨んだ。
それでもロックな店主は、いつものようにカットを進めていくのだ。
そんなロックな店主がいるこの床屋が
『俺の床屋』
だ。
今回訪れたお店
<お店>
Soon Lee Huat Gents Hairdressing Salon
<住所>
1 Tanjong Pagar Plaza, #02-18, Singapore 082001
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